新セットの情報が出てきてますね。
カードが全部出てから一気に記事を書こうとすると面倒臭くなってしまうので、今回はとりあえず5枚ピックアップして書くことに。
カード評価の前に『指輪があなたを誘惑する』について。
説明はカードの裏表だけで十分かな?
EDHで汎用的に使うには2番目の能力。
ということは少なくとも2回は誘発させない限り実用的ではないし、所詮ルーティングなので狙って使うものでも無いような。
うーん。
1つ目の能力の『伝説』になる部分やブロックされにくくなる特性は、デッキによっては使い道がある。
例えば《織り手のティムナ》
回避能力のないマナクリや《ティムナ》自体の攻撃を通す手段になる。
自分はトラシオス&ティムナを愛用しているので、そういう意味では指輪の能力は過大評価するかも。
とはいえ、オマケで付いていたら考えるくらいかなあ。
カード考察
《オークの弓使い》
話題の中心。
カード1枚につきなので、例えば対戦相手が《集中》で3枚のカードを引いたら、3点ばら撒いて動員3回。
《Timetwister》を使われたら、21点ダメージ+動員21。
《深淵への覗き込み》に対応して出したら相手の盤面壊滅、1人即死、40/40くらいが出てきてゲームセット。
強すぎ…
また《フェアリーの黒幕》を瞬殺し、《リスティックの研究》で手札を増やす相手には本体ダメージ&動員で追い詰めることが出来る。
経験的にこの手のドローを繰り返す相手に有効な手段は、
①マナベース破壊
②ライフを攻める
だと思うが、ライフを攻める手段は汎用性が低いものばかり。
《オークの弓使い》は盤面への影響が半端ない。
《ティムナ》目線ではブロッカーを排除でき、動員はサイズが大きいので攻撃を通しやすく相性が良いが、逆に相手に使われるとこちらの盤面に痛手。
《フェアリーの黒幕》と言い、2マナクリーチャー強すぎ問題。
最近のクリーチャーは強いため除去よりもコントロール奪取の価値が高まってると思う。
《金粉のドレイク》に限らず、《青の太陽の黄昏》《不忠の糸》もマジメに採用を検討するレベル。
《オリークの誘惑》は色マナが払えるなら必殺の1枚で、実際に青単で使っていると噛み合ったときにはそのままゲームを決める勢いがある。
2マナクリーチャーに除去をうつのはテンポ的に凄く損な気がしてしまうんだよね。
《塔の長官、ボロミア》
《ライオンの瞳のダイアモンド》を始めとした0マナスペルを封じるので、早いコンボデッキの牽制になる。
2ターン目にフルタップでコイツを出しても、返しのターンで即死のリスクが減る。
《ミジックスの熟達》《白日の下に》《アミナトゥの占い》《遅延》なども引っ掛かるが、自分に被害が無いのは偉いね。
《夏の帳》で突破されるけど…
《夏の帳》はよく見ると打ち消されないことは、色関係ない。
初見の相手は、引っ掛かるスペルを見誤るとプラン崩壊する可能性があるし、逆に相手に使われた時に混乱しないように自分のデッキのカードも確認しておきたい。
相手の《意思の力》などピッチスペルを封じる裏目もあるが、まず第1に高速コンボの牽制になっているし、自分のコンボを相手のスペルから守ることも出来る。
例えば《タッサの神託者》コンボを決めるときに、相手に《忍耐》想起で妨害されなくなる。
このクリーチャーは《ティムナ》にピッタリな生物なのだが理由としては
①3/3は回避能力が無くても攻撃を通しやすい
②破壊不能がリセットに強い
③《ティムナ》を除去から守り、指輪を持たせて攻撃を通す
④多色《ティムナ》は《魔力の墓所》《太陽の指輪》の無色2マナを良く持て余すので丁度良く使い切る
といった具合。
《白の木に花開く》
またまた《ティムナ》目線だが、統率者を除去から守り、タフネスを上げることで回避能力無しでも攻撃を通しやすくなる。
《ボロミア》でも話したように、サイズは3/3になると通しやすい。
《トラシオス》に対する《訓練場》みたいなもので、《ティムナ》とはかなり相性が良いと思うが、多色デッキで白ダブルシンボルがネックかな…
《統一王、アラゴルン》
一見してEDHでは弱そうな能力である。
ドローではなく占術だし、クリーチャーにはダメージが飛ばないし…
しかし、このカードは統率者として十分に強いと思う。
組むなら緑メインのデッキ。
《リシュカーの巧技》《狩人の眼識》などパワー参照のドローがあるので、簡単にサイズを大きく出来ることはコンボになる。
普通に《リシュカーの巧技》使っても9枚ドローだし、何かスペルを挟んで13枚、17枚と引けば、《むかつき》並みのパフォーマンスで、そのままゲームセット。
この手のパワー参照のドローは緑に多いので、実質的に緩い1枚コンボみたいになる。
今回のセットでも《エント最後の進軍》という最高に相性が良いカードがあるし。
勝ち手段の基本は《波止場の恐喝者》の無限出し入れ。
《ティムールの剣歯虎》《雲石の工芸品》《練達の魔術師、バリン》と組み合わせれば無限ダメージになる。
また他にも《野生の魂、アシャヤ》+《クウィリーオン・レインジャー》のコンボは、この2枚だけだと無限に出し入れするだけで終わるのだが、《アラゴルン》がいれば無限にパワーを上げられるので、アタックできるクリーチャーの数次第では勝つことが出来るし、パワー70くらいにして《リシュカーの巧技》を使えば勝ちである。
緑の誘発型能力は相手のクリーチャーを対象に出来るので、《ティムナ》系統のデッキの攻撃の抑止力になる。
実は一番ショボいと思われる緑の+4/+4こそが最も強い能力で、これを使いこなすために緑メインのデッキで組むべきである。
問題は色拘束だが、本セットにも多色伝説のサポートカードがある。
《喜ぶハーフリング》《城塞の大広間》である。
また緑メインなら色マナを調達する手段は多いし、それこそ《波止場の恐喝者》サーチも良い。
《冥王、サウロン》
護法の条件がキツいので、ピン除去に対してはほぼ無敵。
即座に勝つ能力ではないので、護法コストを支払ってまで除去するのは割に合わないし。
『対戦相手が呪文を唱えるたび、オーク動員1』は条件が緩すぎなので、すぐにサイズが膨らむし、動員は除去耐性がないが、再成長も容易。
本体のサイズも馬鹿にならないので、殴ったら1人くらいすぐに落とせそう。
ファッティ展開だけでなくドロー能力も付いているので、マナ加速全振りで統率者を出すデッキを組んでも手詰まりにならないし、動員の誘発条件としては早めに展開するのは合理的。
パワーを参照して悪いことをするカードは緑と違って生け贄が必要なことが多くて融通が利かないが、《無情な屍技術師》《闇の大司法官、シャドウハート》《ボーラスの信奉者》《よじれた正義》など色々と選択肢はある。
色的には《アラゴルン》よりも大量ドローから即死コンボを決めやすいので、生け贄にするとしても強い気もするが。
というわけで、5枚といいつつ合間に数枚紹介して、今回は終わり。
《アラゴルン》は組んでみたい性能。
ではまた。
追記。他のカードの考察も書きました。
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