
パイオニア環境で《風景の変容》デッキで活躍しているらしい。

パイオニアEDHでも組めそうなのでコンボをまとめ、最後に叩き台のリストを挙げる。
始動条件:《異邦の詩人》+土地5枚
《白日の下に》

《白日の下に》から《風景の変容》をプレイ。
《神秘の聖域》《水蓮の原野》《ギルド渡りの遊歩道》《本道》《謎めいた洞窟》を持ってくる。

《神秘の聖域》で《白日の下に》をライブラリー上に置き、《謎めいた洞窟》でドロー、全ての土地は墓地へ落ちて残り5マナ。
《白日の下に》を唱えて《見事な再生》で上記の5枚の土地が戻る。

《神秘の聖域》+《謎めいた洞窟》で《見事な再生》を手札に加えつつ5マナ生成でき、5枚の土地は墓地へ。
《見事な再生》を無限に唱えられるので無限マナ。
たっぷりマナを出したら最後に《白日の下に》を手札に加えて、適当な勝ち手段へ。
オススメ?は《白日の下に》から《事件現場の分析者》を手に入れる。
《事件現場の分析者》の能力で全ての土地を戻すので、《神秘の聖域》+《謎めいた洞窟》で《風景の変容》を手に入れて、《カーフェルの港》を出す。

既に無限マナがある状態なので、《事件現場の分析者》+《カーフェルの港》でライブラリーを掘りきる。
この過程で《神秘の聖域》+《謎めいた洞窟》でインスタント、ソーサリーは無限に唱えられるし、《運命のきずな》で無限ターンでも良い。

《事件現場の分析者》はデッキ的に必須パーツになるので、無駄が少ない。
《森の轟き、ルムラ》+《鏡の池》でもループ可能だが、この場合は《睡蓮の原野》で無色マナを出せる土地を生け贄にしないといけないので、無限インスタント・ソーサリープレイは出来ない。
《運命のきずな》で無限ターンになるので関係ないと思うが。
《鏡に願いを》

最初に協約コストが必要になるが《白日の下に》と同じ挙動が可能。
《謎めいた洞窟》を使う都合上、土地は5枚以上必要。
《風景の変容》で《お菓子の小屋》を持ってこれば、2回目に《鏡に願いを》を唱える協約コストは賄える。

土地が7枚あるなら《死者の原野》で生成できるトークンでも良い。
ちなみにEDHではなく普通のパイオニアなら《隠された死滅都市》など発見土地を使えば土地4枚でもコンボ可能だが、幾つかのパーツはデッキに2枚必要なのでハイランダーの性質上パイオニアEDHでは土地4枚では決まらない。
《闇の誓願》

魔巧達成かつ始動時に緑マナ2つがあれば、《白日の下に》《鏡に願いを》と同じように使い回してコンボ可能。
《異邦の詩人》+《風景の変容》+《世界魂の憤怒》
《風景の変容》で《睡蓮の原野》《鏡の池》無色が出る土地の3枚を手に入れる。
《睡蓮の原野》と無色が出る土地は墓地へ。
《世界魂の憤怒》を唱え《鏡の池》でコピーする。

コピーを解決して上記の3種類の土地を墓地から戻す。
《世界魂の憤怒》のオリジナルを解決せずにコピーし続けれることが出来るので無限ダメージ(ちなみに無限マナにもなる)。
《異邦の詩人》+《風景の変容》+《森の轟き、ルムラ》

《風景の変容》から《鏡の池》《睡蓮の原野》《本道》無色が出る土地の4枚を出す。
《鏡の池》で《ルムラ》をコピーして、4枚の土地を回収することで無限ループ。
そのうち《ギルド渡りの遊歩道》が加わると無限マナ。
《残響する深淵》でも良い。

墓地に《睡蓮の原野》と《残響する深淵》がある状態で同時に戦場に戻す場合、《残響する深淵》は《睡蓮の原野》のコピーになれる(戦場に出る前には墓地にあるため)。
ライブラリーを掘りきり《死者の原野》で無限トークン、《謎めいた洞窟》で《運命のきずな》を手に入れて追加ターンで勝ち。
コンボを見据えた構築指針
2ターン目に《異邦の詩人》
3ターン目に土地加速+ドローやサーチ
4ターン目に《白日の下に》
で勝つことが可能。
パイオニアEDHでは4KILLは早いデッキだが、4ターン目に強烈な動きが始まるために攻防が激しくなるターンでもある。
《白鳥の歌》《断れない提案》《神秘の論争》などの軽量カウンター1枚で崩壊するし、《白日の下に》の対応で《異邦の詩人》が除去されても困る。
そのためデッキとして成立するには、互いに妨害しあう中で、どのように場を作って出し抜くか?が肝要。
実は《異邦の詩人》に注目したのはコンボ性能からではない。
《道を開けよ》《森の轟き、ルムラ》などの土地を並べる戦略に、《水蓮のコブラ》《復活した精霊信者、ニッサ》《洞窟探検》などのマナ生成手段が噛み合うと、明らかに抜きん出た展開力となる。
《異邦の詩人》は統率者でマナを増やす部分を担うので、3ターン目から大量にランパン系のスペルを連打し、土地を十分並べる。
そうすれば《異邦の詩人》の再キャストは容易になるし、ドロー呪文を沢山唱えればコンボ+カウンターも十分に狙える。
ストレートでコンボを狙う展開もあるだろうが、真の目的は展開力を上げること。
すると、3ターン目に3マナで《耕作》を使ってエンドでは少々物足りない。
1ターン目に《ラノワールのエルフ》《エルフの神秘家》などの定番マナクリだけでなく、《バネ葉の太鼓》《月罠の試作品》《壌土のドライアド》などのマナ加速からスタートもしくは《モックス・アンバー》を併用して、3ターン目に土地2枚加速、例えば《ゼンディカーへの侵攻》から《秘儀の印鑑》を置くなどの展開を狙いたい。
サブプラン
パイオニアEDHでは土地コンボ一辺倒には出来ない。
なぜならば対戦相手に《原初の征服者、エターリ》を出されると、コンボパーツの土地を追放されるリスクがある。

複数の土地を絡めるので1枚でも抜かれるとアウト、そして《エターリ》はトップメタである。
もちろん《ドラニスの判事》を使うなどして抑え込みたいが、確実に防げるわけではない。
そこでプランBを採用する必要がある。
《死者の原野》

パーツの共用を考えると《風景の変容》や《ルムラ》で《死者の原野》を大量に誘発させやすい。
《破滅の終焉》X = たくさんでトドメ。

《異邦の詩人》や《水蓮のコブラ》《ニッサ》などがいれば同一ターンに可能。
これをやる上でも序盤から土地を沢山並べておくのは大事。
街を並べる
《異邦の詩人》には隠された能力がある。
土地をアンタップ状態にするだけでなく、なんと街の数が多ければトークンを生成でき、修整値も膨大な数を狙える。
問題は街が弱すぎること。

タップイン土地は可能な限り諜報ランドを入れて動きを円滑にしたいし、墓地に土地を落として《ルムラ》の出力を上げたい。
街プランは出来れば避けたい。
《エターリ》や《多元宇宙の突破》を採用

自らパワーカードを使ってしまおうという発想。
土地コンボのパーツとの噛み合わせは特にないが、雑にパワーカードを叩きつけて殴り勝ちを狙う。
問題は統率者がアドを稼げないので、手札にあるカードでマナ加速、ドローを行わなければならず、不要なコンボパーツを抱えがちなのに尚且つ重たいカードを腐らせると、勝手に事故って詰むリスクがある。
《エターリ》で自分でコンボパーツを消すと、何やってるのか分からなくなる。
それに青緑ベースのデッキで、《鏡に願いを》のために黒のトリプルシンボルが必要、更に《エターリ》で赤ダブルはちょっと無理。
《多元宇宙の突破》はパーツを墓地に落としても回収可能だし、大量の切削は《ルムラ》と相性が良い。シンボル的にもありかな。
デッキの草案
統率者がマナ加速もドローもしないので、特にドローソースは多めに搭載。
重複するくらい採用しないと手詰まりになる。
《マラング川の執政》《三歩先》《機織りの季節》のようにドロー以外の用途があると評価高め。
以外、個別に付記。
《失せろ》《突然の衰微》

《ドラニスの判事》《硬化した屑鉄喰らい》《当惑させる難題》など採用率が高くコンボを阻害するやつらを除去するために、《サイクロンの裂け目》《母聖樹》《大田原》《古き神々への拘束》などの定番に+αで採用。
《消失の詩句》もアリだと思う。

《暗殺者の戦利品》は序盤に使うと相手の加速で手に負えなくなるリスクが怖い。
《復活した精霊信者、ニッサ》

《ラノワールのエルフ》など軽量加速を詰め込むか、エルフを削って《ニッサ》の当たり確率を増やすか。
上記リストでは《事件現場の分析者》《森の轟き、ルムラ》のみに絞った。
《約束の刻》

《世界魂の憤怒》コンボや《ルムラ》コンボは必要な土地が3~4種類なので、《風景の変容》で揃えずともサーチカードで集めることも現実的。
そのため《約束の刻》は、せっかくなら《睡蓮の原野》《鏡の池》《死者の原野》の3枚のうち2枚を持ってくることを基本としたい。
無色マナが出る土地がパーツに必要なので《死者の原野》はコンボする上で無駄にならず、サブプランも睨める。
《睡蓮の原野》が場にあると《白日の下に》などのコンボルートに入れなくなるように見えるが、《風景の変容》で生け贄にして《残響する深淵》を出せば良い。
まとめ
1人回しするとちゃんと動くのでパイオニアEDHでも形にはなるが、コンボを披露すると《異邦の詩人》のヘイトが爆上がりして即座に除去されるようになり、マナ加速もドローも中身で戦うしかないので出力不足を感じそうではある。
被覆か護法ついてくれ。
結局、下手にコンボを狙うよりただのアンタップ要因として展開のサポートに使うくらいが一番良い気がする。
パイオニアEDHの緑は土地加速が多く、《水蓮のコブラ》《復活した精霊信者、ニッサ》がいるだけで展開力は相当上がる。
《異邦の詩人》でも《ゼンディカーへの侵攻》《道を開けよ》《ルムラ》などの土地加速を使うと、実質《水蓮のコブラ》と同じ加速効率になるので統率者として安定して出てくるのは有用なんだよね。
コンボを考えないなら、自ら《エターリ》を採用して、青でコピーや追加ターン、黒のサーチや《多元宇宙の突破》と併用などやりたい放題のパワーカードてんこ盛りデッキが完成する。
ではまた。
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