ポケモンレジェンズZAをクリアした感想【Switch 2】

賛否あるゲーム内容だったが、総合的には面白かった。

何よりもバトルシステムが良い。

イメージしていたポケモンらしさがあって高評価。

約27時間でエンディングを迎えたので感想を書きたいと思う。

バトルシステム

リアルタイム進行のバトルは、かなり楽しかった。

ポケモンに指示を出しながら動き回るため忙しいが、本当のポケモンバトルってこんな感じだよなあ、という漠然としたイメージが形になったゲーム性。

広い場所でのバトル
狭い通路での戦いは主人公が被弾しないように上手く逃げないといけない

主人公は被弾し続けると倒れて負けるが、ワザの出を早くするためには適切な位置取りをしないといけない。

遠距離攻撃できる技は、主人公の近くの前から発射する形になるので、自分のポケモンとの位置取りに失敗すると、こちらに向かってくる移動時間でかなりロスをするし、その間に被弾する。

ポケモンの近くに着いていかないといけない。そりゃそうだよね。遠隔で全ての指示を出せるなら、主人公の被弾という要素は無駄になるし。

逆に近接攻撃は敵の近くで発動するので、適当にワザを選んで近接ワザ→遠距離ワザ→近接ワザと選んでしまうと非常に効率が悪い。

近接ワザの中にはドリルライナー、アクアジェットなど、現在地から距離を詰めつつ攻撃できるものがあり、これは重宝した。

ワザそれぞれの発動時間があり、特にトレーナー戦では出が早い抜群ワザで一撃とか、相手が一回ワザを使う間に二回ワザを使って倒す、という流れが基本となったので、発動時間も意識させられる。

『だいもんじ』『かみなり』など高威力技は発動が遅くて被弾も増えるし、敵が動いて当たらないことも気になる。

発動が早く距離もつめられる『アクアジェット』は習得からラストまで超強かったし、『アイアンヘッド』より『メタルクロー』、『じしん』より『ドリルライナー』など通常のポケモンと選別基準が違ったのも新鮮。

一対多の対戦も多く、攻撃範囲が広い『じしん』は色んな場面で役には立ったけどね。

ボス戦もなかなか面白くて、幅広ビームや広範囲攻撃、ファンネルなど様々なギミックを使って追い込んでくるので、攻撃一辺倒にも出来ない。

ポケモンで弾幕を避けることになろうとは

わりとアクション要素が強く、これまでのターン性のポケモンバトルに毛が生えた程度と思って挑むとキツいかもしれない。

技の指示を出さないと、ポケモンは自分についてくるので、一緒に走り回って攻撃範囲から逃げる場面も多数。

そうそう、そういうポケモンがやりたかったんだよ。

僕としてはボタン連打で終わらず、高レベルの一匹でごり押しできないゲーム性に満足だった。

ワザが一つ一つボタンに対応している点は良かった。

ドラクエ10は、動きながら特定の技を探すためにコマンド入力しないといけなくてキツかったからな。

最近プレイしたものだと、龍の国、ルーンファクトリーくらいが近いかもしれないが、難易度は明らかにポケモンが上。

ポケモンを鍛えても主人公の被弾で負ける可能性があるし、敵によっては積極的に人間を狙ってくるし。

アクション苦手勢からしたらクリア困難なくらい難しい部分もある。

探索

街一つが舞台なので、行動範囲が狭くてすぐ飽きるのでは?と思った。

立体的な街並みと、屋上を伝い歩く探索のおかげで思ったよりは楽しめた。

ポケモンSVでも空を移動する感覚は楽しかったが、屋上を探索することで擬似的に空中の冒険を再現している。

ただ、やはり街一つでは狭い。

高いビルに囲まれた街は、進撃の巨人の壁内人類を想起するような圧迫感や息苦しさがあるし、アニメで見るシガンシナ区よりも狭いと思うから余計に。

なんで外を探検させてくれなかったんだ……。

世界のどこかには海ってやつがあるらしいぜ

このゲームの仕様で山や川、雪原などギミック付きのフィールドを探索しつつバトル出来たら、超面白かったのに。

またポケモンの総数も少なくて(200匹超)、まだ見ぬポケモンという感じがあまりしない。

ガブリアス、メタグロス、ボーマンダなどレア目なメジャーポケモンが多く、これらは進化前含めて頻繁に登場するものでも無いので、全体的に似たようなポケモンが登場しがち。

メガシンカがあるので実質300体くらいの登場なのだろうが、メガシンカと進化元は同じポケモンな訳で、メガシンカのアイテムは基本的には購入。

探して、捕まえて、進化させて集める要素としては、やはり少なく感じる。

これは本当に惜しい。

オープンワールドだけど人口が少なくて寂しいSVに対して、探索のボリュームが少ない本作。

やはりポケモンは、色んな個体を探し求めたいんだよ。

狭い街の中、囲われたワイルドエリアを探し、目的のポケモンがすぐに見つかるのは、何だか少し違う気がした。

世界がもっと広かったら……これは次回作以降に求めたいところ。

世界が狭い影響もあって、寄り道してもストーリーは27時間ほどで終わってしまい、最近のRPGとしては短い。

ストーリー

話の流れにしても、キャラの掘り下げにしても突っ込みどころは相当多い。

全体的に勢いで誤魔化している感があって、大人層から批判の的になっているし、実際ク○である。

だが少し待って欲しい。

このゲームはポケモン。子供も遊ぶゲームである。

論理構造のしっかりした硬派なストーリーではなく、勢いやギャグの方が重視される。

メガスターミーやジャスティス妹など話題になる要素は散りばめられているし、やたら辛辣なモブの会話を味わうのも一興。

ポケモンはこういうアホゲーだという事を忘れてはいけない
火の玉ストレートやめろ

ストーリーが、ストーリーガ、どやあ、したい人には我孫子武丸の『殺戮にいたる病』でも読むと良いですよ。

大人な人達にピッタリの重厚な物語を楽しめる。

話は逸れたが、確かにキャラの行動原理がめちゃくちゃだったり、「そうはならんやろ……」という展開が多い。

しかし、このゲームのシナリオパートは短めで、イベントもそんなに長く続かない。

探索と戦闘にしっかりと時間を割ける。

なるべく寄り道せずに、とにかく早くクリアを目指すスタイルだと、プレイ体験の中にストーリーの占める比重が大きくなって、苦痛が増すかもしれない。

僕は、手持ちポケモンを色々と使ってみたかったので頻回に育成し直しをして進め、何度も街の中をウロウロしたので、まあストーリーはオマケ程度にしか思っていなかった。

そもそもポケモン本編ではエンディングまでがプロローグ、ストーリーなんて適当に消化した後、僕らの物語が始まるわけだし。

キャラについて

主人公はSVで相当不評だった『制服のみ着替え』システムではなくなり、本作は着せ替えできるし、わりと色んなパーツが選べる。

正直見てて辛いモブキャラが多かったSVと違って、明らかにぶっ飛んだ見た目やネタみたいな見た目のモブが目立ったの
で、これはこれで良かった。

モブの造形は色んな意味で気合いが入っている
ポケセンお姉さんのこの表情の作り込みよ

ストーリーの主要人物も何度か登場して、過去作のジムリーダーみたいな使い捨てでない点は良かった。

王道ではあるが、終盤みんなで力を合わせて、という展開は盛り上がる。

このあと感動的に散る

旅の仲間たち

せっかくなので使用したポケモンも紹介。

オーダイル

水タイプは攻撃の通りがよく、弱点も少ないため選択。

というか、御三家はチコリータ、ワニノコと来てなぜポカブだったのか。

統一感がありそうでない三択。

登場しているならヒノアラシを選びたかった。

と、まあ、ひどいことを言っているが、実際にはオーダイルは無難に強かった。

バランスの良いステータスのおかげで(対人戦では短所になるが)、ストーリーでは大体どんな敵とも戦えるし、物理寄りのステータスだが特殊攻撃だってわるくない。

空中に浮くボス相手には『れいとうビーム』で活躍した。

やたら射程が長く空中に逃げるボスを攻撃できる

電気と草タイプの対策さえすれば、残りはオーダイルで何とかなるよ。

ボワ様

序盤に交換で手に入るヘラクロス(ボワ)。

なぜか3Vだし初期性格も『ゆうかん』で噛み合ってる(画像は途中でミント使用後)

え、この段階でラストまで使える強ポケが手に入っちゃうの?と思ったが、本当にラストまで強かった。

出が早く抜群を取りやすい『かわらわり』、距離を詰められる『とびかかる』、遠距離攻撃の『ロックブラスト』とバランス良く技を修得。

人から貰ったポケモンなのでレベルアップも早い。

活躍期間も含めて間違いなく最強だよ。

ドリュウズ

対電気。

ガブリアスがデンリュウの『れいとうパンチ』であっさり沈められ限界を感じたので、高レベルでゲットできたドリュウズに変更。

『ドリルライナー』で距離を詰めつつ攻撃が強かった。

無効・半減属性も多くストーリーではガブリアスより強いと思う。

リザードン

後半になって育成した。

序盤はオーダイルの苦手な対草としてヤヤコマを使い、ヘラクロスで十分じゃんと思いつつもイベントで手に入ったフォッコに変更して育成。

マフォクシーは途中まで使っていたが、ストーリー中にメガシンカ出来ないのでは?と気付き、泣く泣くリザードンに変えた。

リザードンは岩4倍弱点のせいで、ステルスロックに苦しめられ、サブウェポンの岩技にやられることも多かった。

対鋼は別にオーダイルで良かったし、ハッサムピンポイント対策になりがちなのでストーリーで炎タイプはサブウェポンだけでも十分だったかもしれない。

デンリュウ

サブイベントで色違いが手に入り、何となく最後まで使った。

活躍する機会は少なかったが、攻撃も耐久も高いギャラドスを倒すには、やはり電気タイプ。

『とびはねる』を連打するギャラドスはストーリーではなかなかの強敵。

メガシンカするとドラゴンタイプがついて耐性が優秀になり、オーダイルでは倒しにくい水タイプにかなり強くなる。

サーナイト

ドラゴンタイプは種族値が高く、敵で出てくると厄介なのでフェアリーを使いたかった。

配布で序盤から貰えるが、育成したのは後半になってから。

ドラゴンが出てくるのは後半だろうし、ストーリーの途中で何か良いフェアリーが手に入れば、と思っていたが中々手に入らなかったため慌てて育成。

サーナイトはボス含め完封できる相手も多かったが、サブウェポンの『アイアンヘッド』にワンパンされたり、そもそも物理防御が低くてゴリ押しで負けることも多々。

結局、万能選手のオーダイルの氷技やドリュウズで誤魔化したりなどした。

カイリューは派手な範囲攻撃と高火力で厄介なボスだと思うが、サーナイトで楽々倒せてしまった。完封できる相手も結構いるのは事実。

ロズレイド

途中まで使っていたが解雇したポケモン。

オーダイルが倒しにくい水や草を任せようと思っていたが、水タイプは氷技を持ってることが多いし、草タイプにはボワ様でいいのよ。

クリア後とネット対戦

クリア後もストーリーが続くし、伝説のポケモンをゲットしていないので図鑑埋めまではやりきろうと思う。

それとネット対戦は数回やった程度だが、超面白いな!

4人でのバトルロイヤル、位置取りや周囲の動きの観察、リアルタイムでの交換の駆け引きなど、今までにない体験。

ポケモンの種類が少ないので取れる戦略に限りがあるけど、来週のドラクエ発売まではやりこみたいと想う。

まとめ

バトルシステムはとても面白く、探索も中々良かったが、物足りなさは感じてしまうかも。

ではまた。

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