専らパイオニアEDHしかやっておらず、特に《魔力の墓所》禁止後は全く通常のEDHをプレイしていないが、第10期神決定戦のデッキリストを見て思ったことがある。
トップ13デッキの中に7枚の《ガイアの揺籃の地》がある。過半数。
最近緑が押され気味だった中で、これほどまでに緑が隆盛したことがあっただろうか?
ちなみに2024年の他の神決での《ガイアの揺籃の地》を見ると、第9期は5/12、第8期は4/12、第7期は4/12でいずれも過半数を超えていない。
偶然という見方もあるかもしれないが、他にも珍しいカードがあった。
《Mishra’s Workshop》
第10期ではトップ13の中に二つのデッキで採用されている。
《魔力の墓所》《波止場の恐喝者》など強力な加速が禁止になって以降、土地によるマナ加速が意識されている。
緑好きとしては相対的に緑の価値が上がった点は喜ばしいのだが、一方で懸念もある。
デッキの高額化である。
《魔力の墓所》の1-2万円も確かに高いが、《ガイアの揺籃の地》《Mishra’s Workshop》と比べればかなり安い。
《魔力の墓所》はあらゆるデッキに採用できたが、土地はデッキに噛み合わなければ不採用も有り得る。
例えば第7期のトップ12のコルヴォルドには、《ガイアの揺籃の地》は採用されていない。
色が合っても、クリーチャーが横並びしないなら弱いのである。
汎用性が低いけど高額、これは新規参入のハードルをかなりあげる。
勿論デュアラン、LED、《Wheel of Fortune》《Timetwister》など高額カードを揃えた上で買うものなので、フル装備でプレイすることは難しい。
禁止改訂後に緑の隆盛は誰でも予測出来たが、《Mishra’s Workshop》も評価を上げてくるとはなあ。
まあ緑の無いデッキでは当たり前の発想なのだろうけれども。
元々EDHの金銭的なハードルは相当高く、自分の周りでは通常EDHは廃れてしまった。
今後、《ガイアの揺籃の地》か《Mishra’s Workshop》のどちらが無ければデッキじゃないですね~、妥協デッキですかあ?みたいな未来も十分予想できてしまう。
既に海外のリストでも採用を多く見かけるし、結果的に間口が狭くなるなら何のための《魔力の墓所》禁止だったんだろう。
《むかつき》という分かりやすい敵を一つ置いてくれた方が、妥協デッキでも対策や対策のすり抜けが容易だった。
デッキが多様化すると、妥協デッキの立ち位置はかなり難しい。
環境を読んで、上手く噛み合うデッキを組むことが困難のため。
土地が強いなら《血染めの月》を使う?
多分やめた方がいいよ。
ちなみに、パイオニアEDHは相変わらず大した値段では無いし、研究者も少なくて環境変化もゆっくりだから、プレイ頻度が少なくてもついていきやすい。
即死コンボや追加ターンループも確かにあるんだけど、《不自然な成長》でパワー2倍!《モラウグ》で追加戦闘を得て4倍!8倍!が有力な戦略である時点で、バランスは凄く良いと思っている。
ことある毎にパイオニアEDHを推すけど、実際面白いので興味を持ったら是非。
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