【Switch 2】空の軌跡 the 1stのクリア後の感想【レビュー】

VITAのリメイク版をプレイ済み。

結論から言うと、結末さえ許せれば良ゲーである。

良い点
  • アクションとコマンドを切り替える戦闘が快適
  • 高難易度が近年のゲームに珍しいレベルでちゃんと難しい
  • 3Dマップが綺麗
悪い点
  • イベントの会話テンポが悪い
  • 本作のみでは完結しない

軌跡シリーズいつもの悪い点が、相変わらず悪いまま。ここは改善する気は無いのだろう。

ゲーム体験を振り返って語るときに、最も盛り上がるシーンと結末が記憶に残りやすく、それがゲームの評価になる。いわゆるピーク・エンド効果。

結末がイマイチだと、どうしても評価は低くなりがち。

街のNPCの会話は端折って、サブクエストは全て埋めて、クリアまで45時間。

感想など書きたいと思う。

良かった点

戦闘が面白い

黎の軌跡と同様に、フィールドのアクションバトルからコマンドバトルにシームレスで移行できる。

アクションバトルで敵をスタンさせたり、必殺技等のゲージを貯めてからコマンドバトルへ移行が定石。

走り抜ければ雑魚敵は簡単に回避でき、とにかく快適に戦闘が出来る。

アクションの難易度は低いが苦手なら最初からコマンドバトルでも可。

高難易度がちゃんと難しい

黎の軌跡は一番上の難易度(Nightmare)でも後半になるとボスにほとんど行動させずに瞬殺出来てしまったが、本作はそれより一段階難しい。

体験版の範囲(序章)では、とれる戦略に限りがある上に、なぜかNPCを守りながら戦う難しい戦闘もあって理不尽なくらい難しい。

体験版の敵は理不尽に強い
なぜかNPCを守るバトルが多いが、NPCは瞬殺されがち

リセットして試行回数を稼がないと無理。

多くの人が初見殺しされるだろうパイナップル

難易度はいつでも上げ下げ出来るので、序章はいくつか難易度を一番上から落としてプレイした。

さすがにリセマラはキツいので。

1章以降は、キャラのカスタマイズの自由度が上がり、運ゲーよりも構成で何とか出来るのでかなり面白くなる。

体験版の理不尽さが惜しい。

最終章に入ると、味方が強くなりすぎてボスの大技を見ることなく瞬殺も増えてくるけど、逆に敵の攻撃もかなりキツく受けきる事は難しく、行動させるほど全滅リスクが増えるので、ある程度は仕方が無いと思う。

カスタマイズ性が高い

キャラ毎に物理が得意だったり、アーツ(魔法)が得意だったり差はあるが、結構自由にカスタマイズ出来る。

自分の場合は、主人公にタンク役をやらせた。

『美臭』によるヘイト管理と防御盛り

狙われやすくなるクオーツと防御重視の装備で固めると、他の耐久力の低いキャラが動きやすくなる。

ダメージを肩代わりするサポートスキルが強すぎるるので、それを持ってない主人公がヘイト役は理に適っている。

『かばう』『堅牢』は発動率が結構あって軽減率も高い。クソ強い

3Dマップが綺麗

綺麗なマップなのにロード時間が短くフィールドと街の移動はシームレス(建物は若干ロードあり)、戦闘もシームレスでかなり快適に。

ファストトラベル

過去作にはなかったが、ちゃんと実装されている。

今時これがないと面倒くさい。

悪い点

イベントが長すぎる

とにかく会話が迂遠。

ソシャゲ片手に聞き流していた。

イベントシーンで15分、20分はザラにある

いつもの軌跡シリーズ同様にテキストは相変わらず悪いが、他の軌跡作品よりは大分マシだと思う。

主人公エステルの快活なキャラクターは、シリーズ恒例の無駄に長く格好つけた(日本語が間違っている)文章の出現頻度が自然と低くなる。

それでも急いでるはずのシーンで長々と会話が続いたり、衆目を気にせず機密情報をペラペラ話したり、“例の事件”とか“あのヤバいやつ”みたいな視聴者置いてけぼりのセリフは目立つ。

スクエア黄金期のRPGの洗練された決め台詞を見習って欲しい。

本作のみで完結しない

空の軌跡は前編・後編・オマケの三部作なので、本作だけだと前編に相当する。

つまり凄く中途半端な所で終わる。

バラモスを倒してゾーマが登場し、おお?どうなるんだ!と興奮したところで終わり。

それならバラモスを倒した所で少し謎を残してエンディングにしておいて、一つの作品としてちゃんと終えて欲しい。

次回作の冒頭でゾーマ出せ。

2作目もリメイクが予定されているとのことだが、発売は未定なので、2作目が決まってから買うのが良いかもしれない。

なぜか主人公のボイスがないシーンが多い

フルボイスではない点は構わないのだが、NPCはボイスがあるのに主人公だけしゃべらないシーンが多い。たまにあるではなく、多い。

主人公しゃべってくれ。

善し悪しな点

雑魚敵のHPが異様に高い

一番上の難易度を選んで言うことではないと思うけど、戦闘に時間がかかる。

即死狙いが良いと思う。

このゲームの即死効果は普通にダメージを与える攻撃の追加効果としてついているので、即死が通る敵には積極的に狙っていきたい。

ヨシュアに追加効果の即死をつけて全体攻撃連打

低確率でも当たった時のリターンが大きい。

声優の変更

オリジナル版から多くの声優が変わっている。

大抵のキャラは違和感ないが、クローゼだけは全然違う声質に。

過去作をプレイした人にはこれが一番ネックかも。脳内再生されるボイスとのギャップがキツい。

男の入浴シーンがない

黎の軌跡では、なぜか執拗に男の入浴シーンが描かれたが、本作はなし。安心(?)して欲しい。

まとめ

なかなか良いリメイクだが、本作が初プレイならば続編が出るまで待った方が良い。

過去作プレイ済みで、もう一回この世界を味わいたいと思うなら是非。

Switch 2で遊ぶ場合、Switch版を買って150円のアップグレードパスをオンラインで買う必要がある(Switch 2版のパッケージはない)ので注意。

ではまた。

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