2025/8/1発売の新セットについて、現在公開中のものをピックアップ。
カードギャラリー

- 《星間航路の助言》
- 《脳内転送》
- 《屑鉄漁り》
- 《星原の歌手》
- 《星蛇》
- 《洞察エンジン》
- 《石に選ばれし者、アルファラエル》
- 《ヴォイドの聖歌》
- 《久遠のたかり》
- 《スーパーヴォイド、ソセラ》
- 《影の帯の盲信者》
- 《人骨調和奏者、ズー・イフィット》
- 《零地点のバラード》
- 《絶望的猛攻》
- 《不動の副司令官、タヌーク》
- 《縄張り守りのブランター》
- 《飼育係のメカン》
- 《長距離センサー》
- 《惑星殲滅》
- 《飢えた星祖》
- 《遺伝子送粉機》
- 《氷河の神大口》
- 《氷耕しの探検家》
- 《虚空間の切り抜け》
- 《サミの好奇心》
- 《シードシップの衝突》
- 《水平線の探検者》
- 《遠地点の頭脳、キロ》
- 《冷酷な船長、テゼレット》
- 《万物の定めの巻物》
- 《統制の腕輪》
- 《終焉の石》
- 《久遠のエレベーター》
- 《目覚めの安息地、エヴェンド》
- 《巨大な神核、ウスロス》
《星間航路の助言》

いきなり度肝を抜かれるオーバーパワー。最近のドローはやたら強いな?
土地が並ぶと強くなる=パイオニアEDH向きだが、青緑系のデッキは《ゼンディカーへの侵攻》《道を開けよ》《森の轟き、ルムラ》などで土地が並ぶので10枚くらい見ることも現実的。

序盤の土地つまりを解消するなら2-3枚見るだけででも十分だし、序盤から後半までいつ使っても強い。
インスタントなのも偉い。
パイオニア界にも1マナカウンターはあるが、《物語の終わり》《軽蔑的な一撃》《洗い落とし》《三歩先》など2-3マナカウンターも構えるから。
《脳内転送》

パイオニア環境では5マナ3枚ドロー+αは標準的な強さだが、インスタントかつシングルシンボルは貴重。
しかも+α部分が諜報はかなり強い。
デッキを選ぶとは言え、緑以外はマナ加速をアーティファクトに寄せるしかないので自然と数は稼げる。
《屑鉄漁り》

青単ではサーチカードが限られるため《加工》ですら選択肢に入る。
《加工》から1マナ増えるがインスタントだから実質0マナ……は言い過ぎだが、相手のエンド時に分割して支払い可能なので状況次第で《加工》よりと軽く使える。
そして青では自然に組み込みにくい墓地回収も兼ねる。
実はかゆいところに手が届く良いカード。
《星原の歌手》

誘発を倍にするカードは重いため、基本的にはターンを跨いだ行動が必要になる=危険視されて何もせずに破壊されがちだが、軽いワープコストで奇襲的に使えるのが良い。
イラストは何とも言えないインパクトがある(個人の感想)。
あまり戦場に留まって欲しくない顔なので、ワープで使って離れた場所に置いておいて忘れ去るのが鉄板。
《星蛇》

パイオニアEDHでヤバいカードだよ。
特に青緑ならば《アシャヤ》《ルムラ》などのハイパワーで殴れるのでワープから大量ドローで実質勝ち。
当初はクリーチャーで殴り倒すデッキは緑の展開力+速攻付与や《原初の征服者、エターリ》の都合で赤緑が最適カラーだったが、《降霜断崖の包囲》《ティムールの戦告者》の登場、このカードも加えると青赤緑のティムールカラーが最上位になると思う。
ただジェネラルの候補が少ないんだよなあ。
《洞察エンジン》

《一つの指輪》がなかったら、これでも類似カードの中では大分強い方なんだ。
段々強くなってるのに、指輪が未来の性能過ぎて、評価されることなく終わるこのカードが不憫。
せめて僕は記憶に留めるために記事として残そう。
真面目な話、パイオニアEDHでは結構ありな性能だと思っている。
《キオーラの追随者》《多用途の鍵》《日没を遅らせるもの、テフェリー》などのアンタップ手段は一部デッキでは使われるし、主要な戦術の一つの追加ターン連打と相性が良い。
……と思ったら統率者のカードじゃん。結局は使いどころ無し!
《石に選ばれし者、アルファラエル》

ぱっと見て目を引くのは、攻撃が通らなくてもライフを半分に出来る点。珍しい。
その分、他の部分で調整されており、見た目にはボリュームの多そうなコンビニ弁当を彷彿とさせる。
ヴォイドはフェッチランド、《肉袋の匪賊》など自前で用意しても良いし、適当に相手の生物を除去しても良い。

例によって《アクロゾズの放血者》で即死コンボ。

護法も強いんだ、真の問題点は3/3と少しサイズが小さく回避能力が無いこと。
仰々しいテキストのわりに、1回殴ると返り討ちにあいそう。
《ヴォイドの聖歌》

サクリ台を用意すれば、繰り返しリアニメイト出来る上にヴォイドも達成可能。
しかし何度も攻撃できる場持ちの良いクリーチャーと、相手の墓地に有能なクリーチャーが必要で、繰り返し強く使うためには条件が結構キツい。
1枚だけ釣るだけでもコスト的には十分なんだけど、それならこのカードで無くても、ね…?
《久遠のたかり》

通常EDHではリアニメイト手段は豊富のために出番が少ないが、パイオニアEDHだと5マナが標準なので条件付きとはいえ軽い。
少なくとも《アスフォデルの灰色商人》が対象に入っているので活躍の機会はあると思う。
5マナのカードから着陸船・トークンが出ても無駄に見えそうだが、パイオニアEDHでは更にマナを伸ばす必要があるので、その点でも使える。
《泥棒ネズミ》《真面目な身代わり》あたりをコストにしたい。
《スーパーヴォイド、ソセラ》

《墓穴までの契約》《エレボスの指図》のような能力は、単品で活躍しにくいものの相手をロック状態に出来る可能性がある。

しかし《ソセラ》は相手を手詰まり(クリーチャーなし)にしてしまうと強制的に生け贄に。
生け贄が任意だったらかなり強かったのになあ。
《影の帯の盲信者》

サクリ台。
クリーチャーかつ勝てるサクリ台の中では最軽量。
生物には《臓物の予見者》など1マナ生物のサクリ台はいるが、そいつらは無限に能力を起動できるとしても勝てない。
《影の盲信者》は無限起動でライブラリーを全て墓地に落とせるので《戦慄の復活》から《タッサの神託者》など勝ち筋に繫げられる。

《人骨調和奏者、ズー・イフィット》

条件無くタップ能力だけなので軽くて使いやすく、最終カウンターとか戦場を離れたら追放といった文言がないので何度でも釣れる。
普通に使うと殴るしか能が無い生物が出来るので《ファイレクシアン・ドレッドノート》《死の影》などを狙うことになる。

明滅させることで能力を取り戻すことが出来るが、黒には候補が少ない。


他には純粋に釣ったクリーチャーのサイズを生かす方向性もあり。

黒単では出来ないが、《侵入警報》と繰り返し生け贄にする手段があれば無限に能力を起動できる。

《零地点のバラード》

《落星の祈祷》《雪上の血痕》はパイオニアEDHでは強力なカード。

重いしライフコストがあるとはいえ、似たようなことが可能なので使い道はある。
でもやっぱり重いよなあ。
《絶望的猛攻》

5マナ以上出るもの、墓地回収の2枚をコピーできれば無限トークンで勝ち。
さすがに通常EDHで出番はないが、パイオニアEDHだと《彩色の宇宙儀》《ムラーサの緑守り》で達成可能で、どちらも、それなりに採用されるカードである。

コピーカードの最大の欠点は相手の《エターリ》に捲られると連鎖してしまう負け筋になることだが、このカードなら安心。
逆に相手の《エターリ》をコピーして逆転の足掛かりにすることも出来ないけど。
《不動の副司令官、タヌーク》

《青銅血のパーフォロス》のような使い勝手。
1マナ軽いのはメリットだが、速攻付与は相手のリセットの返しに殴ることが大事なので破壊不能のメリットの方が遙かに大きい。
ただワープは生け贄ではないので、後のターンに再利用できる。
追放領域に置いておくことで赤特有の“手札を全て捨ててからドロー”と相性が良い。
《イフリートのドミナント、クライヴ》と合わせて使いたい。

《縄張り守りのブランター》

“土地でない”がついているおかげで後半の息切れ防止には心強い。
赤単よりも緑と併用して上陸回数を稼ぎたくなるが、そもそも緑には優秀なドローが多くてこのカードを使う必要はなかったりする。パイオニアEDHだとしても。
《飼育係のメカン》

パイオニアEDHでは緑以外の2マナ域の加速は貴重。
《夕日の拳聖》と言い、赤も恒久的なマナ加速が当たり前になるのだろうか。
《長距離センサー》

プレイヤー2人に攻撃できるなら毎ターンアド+1だし、発見なのでマナ以上の働きも期待できる。
攻撃するだけで良いので《ログラクフ》《羽ばたき飛行機械》など軽量クリーチャーでも誘発可能。
蓄積カウンターを増やすシナジーがあると凄い展開力となるし、狙っても良いくらい強いと思う。
《惑星殲滅》

カジュアルEDHを殲滅する。
《燎原の火》を使うと分かるが、土地とクリーチャー両方を一掃すると、専用増築以外は機能不全になってしまう。
《惑星殲滅》は土地を6枚も残してくれるので最適化されたデッキには効果薄いが、ワイワイ環境では危険なカードには変わりない。
《飢えた星祖》

たくさん生け贄にすれば実質《風景の変容》。

クリーチャーであることが大事で、緑にはサーチ手段が豊富。
《水蓮のコブラ》《復活した精霊信者、ニッサ》《精力の護符》《洞窟探検》などと並ぶと大量にマナを獲得できる。

《森の轟き、ルムラ》を出せば生け贄にした土地を全回収できて更に増やせる。
逆に《ルムラ》から《異界の進化》などで繋いでも良い。
土地をアンタップ状態にするカードと並べば、そのうち《鏡の池》に辿り着いて《ルムラ》をコピーし続けてデッキを掘りきれるし、門デッキは大幅強化、とにかく夢の広がるカードである。

《遺伝子送粉機》

パイオニアEDHでは貴重な1マナクリ。
《壌土のドライアド》など類似品と違ってタップするパーマネントは何でも良いため、《豆の木をのぼれ》《狼柳の安息所》など位相が関係ないパーマネントを生かしたい。
2ターン目に3マナにすることは難しいが2ターン目に2マナの置物→3ターン目に4マナという流れは組みやすい。
エルフじゃない点も高評価。
《復活した精霊信者、ニッサ》に引っ掛からない。

2回目の能力でライブラリーを捲る時に、マナクリという外れ枠は出来るだけ少ない方が良い。
《氷河の神大口》

緑単色のクリーチャーで全体速攻付与は非常に珍しい。
《調和の中心》《破滅の終焉》X=10以上もあるが、クリーチャーでないと緑単ではサーチが困難で、並べた後のトドメに使いにくい。
《ウルヴェンワルドの奇異》しかいなかったが、それと比べて大分軽くなった。

着陸船・トークンがあるので土地を持ってなくても単品で速攻付与できるし、土地を並べるカードを持っていれば+4/+4くらいは狙えるのでエンドカードとして優秀。
《氷耕しの探検家》

加速も出来るしリソースも稼げるし中継ぎカードとして優秀。
フェッチランドを何度もセットして切削し続けて、《森の轟き、ルムラ》でドバッと戻す動きはパイオニアEDHの緑では定番の動きとなりそう。
《虚空間の切り抜け》

フルで生かせると加速しつつアドも稼げるパワーカードだが、単に諜報ランドを使う程度では到底達成できない。
上記の《氷耕しの探検家》と早速相性の良いカード。
《開花の亀》をはじめ緑の中コスト帯には切削してアドを稼ぐもの達がいるため、構成次第では早い段階からフルパワーを目指せそうだ。
《サミの好奇心》

パイオニアEDHだと貴重な2ターン目に《不屈の自然》出来るカード。
《創発的配列》は除去で死ぬからマナクリみたいなものだし、《成長のらせん》はムラがある。
ただ1ターン目にトライオームや諜報ランドでタップインを置きがちなので、色が多いデッキだと機能しないのだが…
《シードシップの衝突》

パイオニアEDHでは《死の芽吹き》《古き神々への拘束》が使われるのだから、このカードも候補にはなる。
ただ着陸船・トークンの条件が、ややキツい点が気になるなあ。
《当惑させる難題》は緑の天敵であり可能な限り割りたいので、それを損失なく除去できる点は魅力的にみえる。

《水平線の探検者》

土地のアンタップインを可能にするカードで、緑単色、クリーチャーというのは貴重。
《操舵エンジン》もクリーチャーだが、《緑の太陽の頂点》などアクセス出来るカードが若干変わる。

この手のカードを使うデッキは、とにかくキーカードを引けないと話にならないので、枚数が増えると単純に得をする。
下の能力も地味に役立つため、シナジーが発揮されるまで無能の他のアンタップマンとは一線を画する。
《洞窟探検》の方が強いけど、あちらは緑ではサーチ困難という大きな問題点を抱えている。
《遠地点の頭脳、キロ》

増殖したら強いカードの最大の欠点は、軽くて気軽に増殖できる統率者の不在だった。
重かったり、シンボルがキツかったり、複雑な条件がついていたり……
おそらく今までのカードで最も軽くて条件緩い上に、タップとアンタップを繰り返すことで1ターンに複数の誘発も可能。
《バネ葉の太鼓》《月罠の試作品》を使えば殴ることなく安全に誘発可能だし、《通電式キー》《多用途の鍵》でアンタップして再利用も良い。

《前兆の時計》ならアンタップ状態のアーティファクト1個につき一回《キロ》をアンタップできるので、1ターンに5回6回と増殖も夢ではない。

《冷酷な船長、テゼレット》

1ターン目に《魔力の櫃》からスタートして即座にアンタップ。2ターン目に8マナ。マジ?

《粗石の魔道士》のようなサーチカードとして、使い捨てでも悪くはないが、1-2ターン目に出てくると多分2枚くらい探せてしまう。

上述の《キロ》とは相性が良い。
タップやアンタップするアーティファクトは勿論、《永遠溢れの杯》《霊体のヤギ角》など増殖したいものも探せるし、《キロ》をアンタップして壁もばっちり。
《万物の定めの巻物》

これはパイオニアEDHでは強カードなんよ。
3マナのマナ加速+αは緑以外では標準的で、7マナは普通に支払える(パイオニアEDHでは7マナ以上のカードの応酬でゲームが決まる)。
《海門修復》が通ると相当勝ちに近づくが、似たようなことを起動型能力で出来てしまう。
能力なので打ち消しにくく、相手のエンド時に5-6枚引くどころか、緑で土地を並べるシナジーがあれば10枚も狙えてしまう。相当に危ない。
トライオームや諜報ランドの都合で、パイオニアEDHは圧倒的に多色デッキが強いし、2色デッキよりも3色デッキの方が事故りにくい逆説的な環境だが、ますます色が少ないデッキの立ち位置が悪くなる。
《統制の腕輪》

《森の轟き、ルムラ》《野生の魂、アシャヤ》につけると現実的なコストで起動できる。
緑ではターンを奪っても扱いにくいかもしれないが、他の色でも《夜鷲のあさり屋》《破壊的な逸脱者》《輝かしい聖戦士、エーデリン》など高パワー生物は結構使われている。

パイオニアEDHでは能力を防ぎにくい上に、特に青いデッキがカウンターを構えながら終盤に起動するとゲームセットになりかねない。
《終焉の石》

《リサイクル》《有り余る無》のリメイクだが、手札が残るので青でも使いやすく、カウンターで守りやすい。

この手のカードは重いくせに出して即勝ちできないとデメリットで死んでいたのだが、ターンを跨いだ攻勢も可能にしている。大分強くなったな。
ライフの変動も、半端な攻撃では一生死なないし、《魔力の櫃》《古の墳墓》などのデメリットを軽減するため、むしろメリット能力にもなる。
《久遠のエレベーター》

増殖やカウンター二倍など駆使しないと20個は難しいと思うが、《キロ》ならアンタップシナジーを駆使して達成できそうな気がする。
普通に使っても《スランの発電機》《金粉の水蓮》の少し弱い程度と思えば、全く使えないわけではない。
しかし頑張って20個貯めても勝てるわけでもないし、20マナではX呪文一つで勝てるかと言われると微妙な量で、中途半端だよなあ。
《目覚めの安息地、エヴェンド》

タップインは厳しいし、配備12も相当に重いのだが、ファッティを並べる緑なら何とか達成可能。
《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》なら一発で12個。でも多分《アシャヤ》とかでも十分。

少なくともパイオニアEDHならば強カード。
《ガイアの揺籃の地》はサーチしたり、少々無理してでも使いたいし、《覚醒根の精霊》で無限コンボのパーツにもなるし。

《巨大な神核、ウスロス》

禁止カードである《トレイリアのアカデミー》は、そりゃ何とかして使いたいカードなんだが、《宝物庫襲撃》ですら厳しいのに配備12は無理。
だってクリーチャー並べないんだもん。
現実離れした夢なんて無いも同然。
とりあえずこんなところで。
ではまた。
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