モダンホライゾン3は2024年6月14日に発売予定とのこと。
新規のピッチスペル、両面カードに加えて、エムラクールも公開された。
例によって唱えた時の強烈な能力と、プロテクション。
今回はなぜかマッドネスがついている。
順に統率者目線で考えようと思う。
コントロールを得る能力
クリーチャーを奪われた人はガラ空きになってしまうので、《エムラクール》含めて次のターンには殴り倒されてしまう。
《約束された終末、エムラクール》は相手のコンボを利用して勝つ即効性がウリだったが、殴って勝つのは少し悠長。
ただし即死コンボは相手依存なので使うタイミングを見極める必要があるのに対して、新エムラクールは自前で横に並べて相手のクリーチャーを頭数に入れて《孔蹄のビヒモス》でパワーアップが狙える。
つまり能動的に生かしやすい緑単用のカード。
EDHでは《フェアリーの黒幕》《オークの弓使い》《織り手のティムナ》など奪って美味しいクリーチャーも沢山いるので、一番展開している人から貰おう。
プロテクション(呪文やこのターンに唱えられたパーマネント)
単体除去では、ほとんど除去することが不可能。
《剣を鋤に》《蒸気の連鎖》など汎用されるピン除去は効かないし、《金粉のドレイク》《孤独》もダメ。
布告系の除去は、大抵は奪ったクリーチャーが横にいるのであまり効かない。
単体除去だと前のターンに置いた《不吉な墓地》など本当にごく一部。
基本的には《毒の濁流》《滅び》などの全体除去くらいでしか対処できない。
マッドネス
勘違いしやすい能力だが、必要なのはライフではなく、無色マナ6点。
無色のマナ加速が多いEDHでも6マナはキツい。
捨てる手段も沢山は無いので狙って決めることは難しいと思う。
実際に強いのか？
クリーチャーだけ奪っても、返しに《タッサの神託者》《死の国からの脱出》コンボを決められたら無意味。
妨害されにくい能力だが、全体除去で全てを失う。
実質9マナくらいで唱えられる《約束された終末、エムラクール》ですら相当重いのに、新エムラクールはコストの軽減(マッドネス)が現実的ではないので12マナと更に重い。
緑単で12マナあるなら、例えば《破滅の終焉》X=10など即座に勝てそうな方法が他にある(サーチのし易さはあるので単純比較にならないが)。
総合的には《約束された終末、エムラクール》を超えられないと思う。
しかし即死コンボ合戦をするガチ環境ならば、という話で、皆でワイワイ殴り合いをする環境だと圧倒的。
妨害しにくいし、即死コンボが無いなら返しのターンで対処する方法も限られてしまう。
まあ、本当に困るなら《家路》でOKだけど。
というわけで、新エムラクールの考察でした。
ではまた。
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