【EDH】指輪物語の考察 その2

全カードが公開されていますね。

通常カード。

https://magic.wizards.com/ja/news/card-image-gallery/the-lord-of-the-rings-tales-of-middle-earth

統率者セット。

『指輪物語:中つ国の伝承™』カードイメージギャラリー
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今回は前回考察しなかったカードについて触れていきます。

前回はこちら

《風に運ばれて》

《ネクロポーテンス》インスタントウィンカードであるが、他のデッキでも相手のコンボやカウンター合戦を見てから、自分のコンボで決める使い方が期待できる。

ただ《タッサの神託者》を使うとなると青3つ、そこに追加でカウンターのマナまで入れるとかなりキツい。

《波止場の恐喝者》《死の国からの脱出》がある赤でないと限られたマナから仕掛けにくいが、赤には使えるタイミングが違うとは言え《最後の賭け》がある。

わざわざ枠を取るほどのカードかと言われると微妙。

《ロリアンの発見》

今回の土地サイクリングは1マナと軽いので使いやすい。

デュアランサーチで色事故緩和、一部のデッキではデッキの総コストを増やすのに役立つ(おにぎりウーズ)

青は普通に唱えても悪くない性能に加えて、《神秘の聖域》という強い島があるのでこのシリーズの中では個人的に評価が高い。

《ジェイコブ・ハーキン》に入れたい。

《イシリアンのレンジャー》

《誘惑蒔き》より取れる対象が狭いが、主に奪いたいものが《エスパーの歩哨》《フェアリーの黒幕》《オークの弓使い》マナクリであり対象は十分とも言える。

《誘惑巻き》の欠点は除去で全てを失うことだが、指輪の誘惑分だけ除去されても損失は少ない。

ただ指輪能力の1つ目は《ティムナ》《エドリック》のように限られたデッキでしか生かせないので、《誘惑蒔き》や取り返されないコントロール奪取でいいじゃんとなりかねないが。

《厳しい説教》

《堂々たる撤廃者》《波止場の恐喝者》のようにクリーチャー除去では何ともならないものがいるのは事実だが、さすがに対象が狭い。

《呪文嵌め》の方が対象は広そう。

カウンターの長所である2ターン目の《むかつき》阻止にも自分のコンボを通すカウンター合戦にも使えず、狙いたい《堂々たる撤廃者》+即死コンボは中盤以降しか出来ないため、どうしてもカウンターでクリーチャーも対象に入れたければ2マナ域の汎用カウンターで良い気がする。

《カイル・アンドロスの陥落》

《冒涜の行動》を使えばリセット+即死級のサイズのクリーチャーが生まれる。

単品では仕事をしないのが難点だが、適当な全体火力でも無視できないサイズになるし、条件の緩い2枚コンボとして狙う価値はあるかも。

マナフラッドすると謎の制圧力を発揮する。

《悪辣な略奪》

《食肉鉤虐殺事件》の反省点を生かし誘発に制限が付いているが、EDHではライフのやり取りよりも1つの宝物の方が有効な場面は多い。

リセットにオマケが付いていると考えると相当強いし、リセットの中ではマナコスト自体は低くて《むかつき》向きであること、貴重なエンチャントのリセットは《悟りの教示者》でアクセスできたり《約束された終末、エムラクール》のカウントになるなど固有の性能である。

《喜ぶハーフリング》

説明不要の強さの1マナクリと言いたいが、多色デッキだと自由に使えない色マナは響く可能性がある。

トラティムの場合、マナクリは緑マナ以外が出るものを重視している。

これは緑以外のカードが多いためで、例えば初手で

緑の1マナクリ
《フェアリーの黒幕》
《白鳥の歌》
《樹木茂る山麓》
《汚染された三角州》

と来た場合に1ターン目のマナクリ、2ターン目に《黒幕》+《白鳥の歌》の青マナ2つを用意すると、マナクリから緑以外のマナが出ないと白か黒マナを諦めないといけなくなる。

基本的にマナクリ展開をする時は、必要度の低い緑マナから入らないといけないのがネック。

《喜ぶハーフリング》は《ティムナ》のマナを確保できるけど、この初手に《イーオスのレインジャー長》がいると厳しいものがある…

と、色々文句は言っても、とりあえず入れるんですが。

《アルガイヴの盾、ミュレル》と併用は必殺技になるけど、伝説シナジーなど他の利点がないと、《ミュレル》は重いから使いにくい。

《エントによる復興》

唱えた時に対応してサーチ制限を出されると怖いが(敵対工作員など)、安定マナ基盤の土地を伸ばせる。

ただし土地を伸ばすだけなら他にも色々あるので、パワー4以上や基本土地を並べるメリットを生かしたい。

緑ならデッキによってはパワー4以上の条件は簡単。

《神秘の聖域》の島カウントが大事になる青緑の2色デッキなら、基本土地を集めるメリットも大きいか。

《茶色のラダガスト》

緑単では高コスト帯まで繫ぐための3-4マナのリソース確保手段が大事。

《調和》は緑単では強い、《気前の良い贔屓筋》《数多の声》はエルフシナジーもあって、やはり強い。

《ラダガスト》はおそらく2枚程度しかクリーチャーを確保できないだろうが、それでもアドは嬉しいし、リセットを受けた後の復帰であればもう少し枚数を確保できると思う。

《エント最後の進軍》

《リシュカーの巧技》より更に重いだけあって打ち消し耐性まで付いて効果はめちゃくちゃになった。

《ギランラ》&《東の樹の木霊》で使うと、統率者だけでも1+6ドロー、クリーチャーを出した後に《東の樹の木霊》が誘発して他のパーマネントも出てくる。

緑では巨大な《進歩の災い》が生まれることもあって夢が膨らむ。

使ったら楽しそう。

《堕落した庄察頭、ロソ》

《オークの弓使い》で死ぬタフネス1が難点だが、能力はかなり強い。

自分で2枚目を唱えても宝物が出るので展開力が上がる。

即死コンボのためには通常は2手以上動くので、フルタップで出しても1マナは構えていることになって隙が少ない。

《魔王の台頭》

汎用パーマネントリアニメイトに除去まで付いている。

実質的に追加コストがあるが、プレインズウォーカーを釣れるカードの中では最も軽い。

基本的には《納墓》で埋めた上で使う2枚コンボになるわけだが、《精霊龍、ウギン》《ファイレクシアの門》あたりを3ターン目に出せると、そのまま制圧できそう。

《一つの指輪》

《通電式キー》を使うデッキなら非常に強い。

そうじゃなくても長期戦狙いなら強いと思う。

殴られてライフを追い詰められることを防げるので、長期戦を視野に入れたデッキではプロテクションも実は結構重要。

《タッサの神託者》を使ってると意識しにくいけど、1ターン限定とは言え無限ダメージコンボは決まらないし、《思考停止》もあたらない。

1ターン限定で地味に《ティムナ》のドローを減らせる。

青ならバウンスで使い回して延命も可能だし、カウンターを載せ過ぎちゃっても安心。

《城塞の大広間》

今回登場した《統一王、アラゴルン》のような4色統率者ではアリ寄りだと思う。

各色スペルを均等に採用していると使い勝手は悪くなるが、特定の色の採用率が高いとか、色拘束が強いスペルは伝説ばかりで、サーチカードの対象にこのカードが入っていると安心感が高まる。

色拘束の強い統率者を使っていると無色マナの使い道に困って、せっかく1ターン目に《魔力の墓所》や《太陽の指輪》をおけても持て余すことも多くなるが、無色マナをフィルター出来るカードがあると有効活用できる。

《ナズグルの首領》

ドローを連打してるだけで無視できないサイズのクリーチャーが並び、9/9が9体になる頃には全員殴り倒せそう。

《同族の発見》を置けると止まらなくなる。

《暗黒の儀式》のようなマナ加速も、最悪3/3クリーチャーに変換できるので入れ得。

3/3軍団は《オークの弓使い》に処理されにくい点も地味ながら高評価。

《サウロンの遺物》

マナ加速としてのスペックは過去の類似カードと比べて異様に高い。

《シッセイの指輪》すらデッキによっては採用圏内だというのに…

しかし固有色が青黒赤だとマナ加速が豊富で、このカードを使う枠はないと思う。

このスペックは青黒赤以外で欲しい能力なんやが?

というわけで指輪物語の考察でした。

《オークの弓使い》に目がいくものの、他にもパワーカードや使ってみたくなるカードが多いですね。

ではまた。

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