龍の国、ルーンファクトリーの感想

牧場ゲー+RPGのルンファクはシリーズ通して初プレイ。

多分ゆっくり目にすすめて、55時間でクリア。

稲作は序盤からラストまで稼ぎの主力だった

結論を言うと、かなり良かった。

今回は感想など書きたいと思う。

牧場ゲー+RPGの良さ

牧場ゲームは王道の牧場物語を何作かプレイしていたが、最大の問題点は終わりがないこと。

面倒になって、飽きてプレイしなくなるのでゲーム体験の結末が『嫌な気持ち』になってしまう。

終わり良ければ全て良しという諺にも通じるが、物事の体験は『ピーク』と『エンド』を強く記憶するために、途中がどんなに面白くても、それだけではダメなのである。

終わり方が大事。

牧場ゲー+RPGの僕の初プレイはハーヴェステラなのだが、この問題を見事に解決していると思った。

RPGのエンディング=感動的な終わり方で、良い思い出として残る。

ちなみにハーヴェステラは牧場ゲーでは作りにくい『ピーク』もRPGならではのストーリーの中で上手く演出されていて、その点でも凄く記憶に残る良い作品だった。

龍ファクは、ハーヴェステラほど濃い謎はないものの、王道のストーリーで魅せる部分があって、良い感じだった。

牧場ゲーのマンネリを防ぐ大胆な快適さ

ハンマーを何回か振り回して石を割る、クワで耕す、タネを蒔いて、水やりをする。

こういった牧場ゲーの定番の行動は、良い加減に飽きてきた。

ゲームの最初の数回くらいならともかく、最初から最後までやらされるとキツいものがある。

終盤になっても序盤と変わらない作業をするのは、一言で表すなら『進歩がない』状態であり、苦痛を増やす要因となる。

龍ファクはこの問題を『自動化』と『効率化』で解決している。

『自動化』とは里で働く人々に適切な指示を与えると、勝手に種まきをして、水やりをして、収穫してくれる。

序盤は人が少ないので手作業が多いが、中盤くらいになると一切手を加えなくても利益を出してくれる。

人の配分や畑の広さなど、ある程度構造がしっかりすれば、後は多少のメンテナンス程度で放置可能。これは大きい。

ネットを検索すると金策として何々を栽培するみたいな記事が出てくるが、利益が出る構造を作って、放置(起きてすぐ寝るを繰り返す)が最も効率が良い。

いつの間にか経営者目線になってるがな。水やりして得る金策は、さすがにリテラシー低い。

もちろん手を加えた方が効率は良いので、手作業を完全には放棄していない。

手作業の方が、戦闘やアクティビティよりもスキルポイントを効率よく稼げるメリットもある。

また『効率化』も徹底している。

マップを歩き回って作業するのではなく「俯瞰モード」という上空からの視点で、マス目を塗るように施設を配置して、水やりや収穫が出来る。

俯瞰モードだと配置ミスもしにくくて良好
収穫もかんたん

もはやリアリティなど欠片もないが、マンネリを防ぐためには、これくらい快適でも良い。

ちなみに一度植えた木は、過去の牧場ゲーだと大抵は切り倒すしかなかったのが、今作では普通にマス目を移動させられる。

ゲームが進行して施設が増えるとレイアウトを変えたくなることは頻繁に起きるが、リアリティより効率が重視されているため気兼ねなく配置変更を行える。

龍ファクでは不要な木を処分する場合も、切り倒すと苗として手持ちに入るために完全な使い捨てにはならない(育成の日数は必要だが)。

ここまで快適になると今後同系統の作品をプレイする上では、『これと同等』が求められると思う。

もうハンマーやクワを振り回したくないし、朝の日課の水やりも嫌だ……。

RPG要素

オマケではなく、しっかりと探索や戦闘がある。思ったよりもストーリーは長かった。

ハードモードでも敵が弱すぎるのは、この手のシリーズでは仕方ない話。

最近のゲームのハードモードは実質難易度ふつう

難易度が低ければボス含めてボタン連打で全部片付くと思う。

雑魚敵は溜め攻撃で終始ほぼワンパン
ボスは激しい攻撃をするが、ハードでもジャスト回避や回復アイテムが無くてもゴリ押しできるレベル(ジャスト回避は出来た方が効率は良い)

戦闘よりもフィールドの探索でのアクション要素の方が少しネックかもしれない。

切り立った崖をジャンプで進む場所が結構あって、戦闘と違って移動で少し技術を要する部分がある。

アクションがからっきしダメだと一部アイテムの取得は難しいかもしれない(アクション慣れしているなら全く難しくはない。気になる程度)。

また戦闘面でも快適さは重視されていて、控えメンバーでも経験値が稼げる点。

牧場ゲーでは主要なキャラの友好度を上げるというのが進行上とても大事だが、正直あまり好きではないキャラとのイベントの消化は苦痛でもある。

でもイベント進めないと手に入らないアイテムあるし……。

龍ファクはゲームを進めると、戦闘メンバーだけでなく控えメンバーを連れて行くことが出来、それを解決している。

表に一切出さなくても経験値が稼げて親密度が上がっていく。

お気に入りのキャラを仲間として連れ続けても何も支障がないのである。

会話を早送り出来る

フルボイスだと、会話を全部見るかスキップの二択しかないゲームがたまにある。

テキストだけ素早く読み進めたい時に困るんだよね。

会話のボイスの途中でもボタンを押していけば、次のテキストに切り替わっていくのは、大事な要素。

悪かった点

里から里への移動のロード時間が若干気になる

全体的にロードは短く、同じ里の中の移動は一瞬に近い。

これはかなりの評価点なのだが、ゲームの性質上、色んな場所を行ったり来たりするので、一部のロードが気にはなった。しかしハーヴェステラより大分早いし、最近のゲームの中では早い方なので贅沢な悩みではある。

操作ミスしやすいUI

アクション要素が入るとどうしても仕方ないのだが、複数のボタンを組み合わせて行う動作がいくつかある。

まあ、あんまり致命的にはならないけど、収穫の効率を上げる神器、走る速度が上がる神器の2つは頻繁に持ち替えるのに、スティックのナナメ操作が必要なのでミスしやすく、少し気になるところだった。

ただ、これらの不満点は結構細かい所で、全体的にはかなり快適な仕様であることは間違いない。

まとめ

牧場ゲーの弱点を克服した良いゲームだった。

これはもっと評価されても良い。

ではまた。

 

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