既に数枚公開されているので、いくつかピックアップして考えてみる。
《元ソルジャー、クラウド》

君ソルジャーだったっけ?(重大なネタバレ)
《巨像の鎚》をつけて殴ることを最初に思いつくがトランプルが無いのでチャンプブロックで凌がれる。

継続的なアドバンテージ能力であり、息切れせずにビートダウン出来ることを評価したい。
《火と氷の剣》のような除去耐性とアドを兼ね備えるカードは相性が良さそうだが、パワー7を満たせないのが惜しい。

ただパワー7で得られるのは、たかだか宝物2個なので、無理に狙わなくても良いのではという感想。
むしろパワー6でとどめた方が、何となく除去されにくくて良いかもしれない。
重要なのはやっぱり継続的なドロー能力だと思うから。
《魔女、ヤ・シュトラ・ルル》

《川の殺し屋、シグ》と違って自分のライフが減ってもドローできるのは偉い。

《シグ》は自分がたこ殴りに合うから…
《殺し》は唱えたらドロー、なかなか良い感じ。

《水没》《意思の力》などピッチスペルは相性良さそうだが、二枚唱えないとドレインでのドローは満たさず、継続的に行うにはちょっとキツい。

《最後の審判》は一枚カードを引くことで始動できるが終了ステップに引いてもなあ。

一応終了ステップに勝つ方法はあって、例えば

《ヤ・シュトラ》込みで信心3なので勝ち。
3マナは重いとなると、


前者は島2枚と1U、後者は島2枚とUBで勝ち。
後者について補足すると、《ヤ・シュトラ》を《Sacrifice》して《死体のダンス》で《星霜の学者》を釣る。
《星霜の学者》で《Sacrifice》《死体のダンス》を拾い、生け贄を繰り返すと黒無限マナ。
《死体のダンス》バイバックで《ヤ・シュトラ》を釣って、《死体のダンス》をバイバックし続ければ無限ドレイン。
さて、対戦相手のターンまで無理に能力を使おうとするとデッキが歪むが、工夫しないとドロー性能は《ファイレクシアの闘技場》かそれ以下の能力。手間を考えるとどうかな、と思う。

ドロー能力は厄介そうに見えるし、頻繁に誘発させるとドレインによるライフの増減も伴って目立つので除去の的になりやすいのもマイナス。
《魔導の力を持つ少女、ティナ》

パワー3以下しか戻せないのにマナが掛かるのかあ。
しかも飛行がつくとはいえ、攻撃を通さなければならない。
うーん。
《スピラの罰、『シン』》

パーマネントはなかなか墓地に落ちにくいし、《納墓》で埋めれば比較的狙ったものを釣れる。

《時を超えた探索》《宝船の巡航》など探査呪文で墓地を整理しても良い。

問題はコイツ自体の重さ。
一撃必殺級のカード、例えば《全知》や《生き埋め》で仕込んだ《壊死のウーズ》を狙うとカウンターの餌食となりやすい。
攻撃時の誘発で長期的なアドの可能性を考えると、むしろ即死コンボを狙うよりも土地やショボいアドを稼ぐカードをチマチマコピーしていく方が良い気がする。
統率者との即死コンボを狙いたいなら、もっと軽い統率者の方が良いのよ。
土地を追放する限り連続してコピーしていくので、7/7飛行というサイズを生かして、土地でも並べながら統率者ダメージを狙う。
それくらいの方が楽しめる気がする。
《暗黒騎士、セシル》

裏が本命。
破壊不能を付与しつつ《世界薙ぎの剣》で一掃したい(セシルは死ぬ)。

しかし初期ライフの半分以下まで減らさないといけないし、《セシル》自体にダメージを与えないと裏返すことも出来ない。
コンボを狙うには手間が多いが、達成感はある。
《コーネリアの騎士、ガーランド》

裏はオマケ。
《ドラゴンの怒りの媒介者》と同じ能力を統率者領域から確実に使えるのはメリット。
単にデッキ操作が有用なだけで無く、《死の国からの脱出》《ヨーグモスの意思》を自然と強化できるし、《陰謀団の儀式》スレッショルドにも貢献。

黒赤では生け贄を要するカードも多く、2マナの統率者はコストにもしやすい。
《ログラクフ》《テヴェシュ》という生贄もアド能力も強力な統率者がいて、残念ながらそれを上回る事は無いけれど、ファンデッキとしては普通に戦えるレベルまで昇華させられる。
《モーグリの商人、スティルツキン》

統率者にして白単にするとあんまり押しつけたいものが無いし、デッキの中に入れるなら色が違うとはいえ《寄付》のような即効性が欲しいよね。
一応《九つの命》を押しつけて消す方法もあるが、一人しか倒せない。

《静寂》を次の順番の相手に押しつけると素早く全体除去できるが、こういう得するカードで固めても、それ自体が勝ちに近づく訳では無いのがなんとも。

《ユウナのガード、ティーダ》

カウンターを持つクリーチャーが一体もいないと、単品では何もしない。
多めに積まないとドローすら出来なくてデッキが動かなくなってしまう。
《ティーダ》自身にカウンターが乗っていても良いので、最悪の場合《絡みつく砂丘》で-1/-1カウンターを置くでも。
何らかのカウンターを置く土地は色々あるので、適宜採用したいところ。
召喚獣が英雄譚+クリーチャーとして登場するので、そのサポート役になれる。

増殖すると召喚獣は早く消えてしまうが、逆に伝承カウンターを移動させることで長持ちさせられる。
《ジャボテンダー》

まさかの+9999。
MTGにあるまじき数値で再現度が高いのに、バランスブレイカーに見えない良調整。
有限のライフを削りきるコンボ、例えばおにぎりウーズを使う場合、パワー10,000の《ジャボテンダー》を《剣を鋤に》されると勝てなくなるが、注意する必要あるか?
マナコストが重いので《ヴォルラスの多相の戦士》《ヴェズーヴァの漂う者》でインチキしてもいい。

墓地に落として《浅すぎる墓穴》《死体のダンス》で突撃させても面白い。

殴らないと本領を発揮できないので速攻付与は大事だよね。
《スラークと殺し爪》がいると急に速攻とトランプルで殴りかかってくる。こわっ。

そして驚きなのはスタンダードで使える点。
つまりパイオニアEDHでも使用可。
速攻やトランプル付与がよく使われる環境なので一万点瞬殺は結構な頻度で起こりそう…
その他、気になる者が追加されれば適宜追記します。
ではまた。
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