
シンボルのキツくなった《耕作》。
序盤のリソース不足を補うために使うのに、代替コストのクリーチャーの生け贄は一見噛み合っていないように見える。
しかし最高に相性の良いデッキもある。
それは《東の樹の木霊》。

重いデッキでは3-4マナ域でアドを稼ぐカードを使わないと、なかなか高コストまでスムーズに繋がらない。
そのため《耕作》のような中継ぎカードが必要なのだが、一方でこの手の無難なアドカードは、コスト相応の働きしかしないためゲーム後半に要らなくなってしまう。
EDHの後半戦は《ガイアの揺籃の地》から6マナ出したり、《エント最後の進軍》で6枚くらい引いて大量のクリーチャーを並べたり、コストに見合わない爆発力が欲しい。
《数多の声》のようなパーマネントの中継ぎカードは、《東の樹の木霊》の能力でタダで出てくるので無駄が少なくなる。
さて、《耕作の閃光》は実はゲーム後半にも役割がある。
《東の樹の木霊》がある状態で、適当に余ったクリーチャーをコストにすれば、土地を1つタップインで置き、《東の樹の木霊》の能力で持ってきた土地をアンタップインで置けることから、実質的にマナを増やすカードになる。
フルタップで《威厳の魔力》で7枚くらいドローして、《輪作》を引いたのに浮きマナが無いから動けない…そんな状況を打開する。
もちろん、土地セット権を使った後に手札から《ガイアの揺籃の地》を出したい時にも《東の樹の木霊》を誘発させられる安心の1枚。
また、今は実用的ではないマイナーなシナジーの選択肢もある。
例えば《根の道の浄化師》。

《虹色の眺望》から《ガイアの揺籃の地》を持ってこられるようになるが、《耕作の閃光》も同様。
ただし緑には普通に《ガイアの揺籃の地》を探せるカードが沢山あるので、もう少しインパクトのある使い道が無いと実用には至らない。
他には《変幻の大男》の生け贄手段になる。

緑単だと墓地に送る方法が《異界の進化》《自然の秩序》少し使い勝手が落ちて《出産の殻》。
《出産の殻》は《溜め込み屋のアウフ》で止まるから嫌なんだよね。
最近だと《Legolas’s Quick Reflexes》使ってアタックして自決する選択肢も出てきた。

《耕作の閃光》だけで状況が変わるわけではないが、生け贄手段が増えれば緑単でも《変幻の大男》を使う時が来るかも。
総じて《耕作の閃光》は良いカードだと思うのだが、何というか、アレだ。
こういうユーティリティカードよりも《原始のタイタン》《森林の始原体》みたいな主力を刷って欲しい。
ここ数年の緑は「EDHで使える緑の代表的なカードは何ですか?」と聞かれても、答えられない状況が続いている。
まあ、緑のパワーカードは出たとしても禁止になってしまうんだけど…
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