面白かった。
総プレイ時間は60時間以上。
ファンタジー風の牧場ゲームにRPG要素がオマケ程度で付いているのかな?と思ったら、ストーリーに度肝を抜かれた。
世界の謎が次々と明かされていき、序盤から最後まで先の気になる展開が続く。
ネタバレになってしまうので全然触れられないのが惜しいが、あれ?牧場ゲームだよな?と疑問に思うほどの設定の作り込み、アツい展開がある。
ヒロインのアリアが良い味を出していて、後半の展開が本当にすごかった(ネタバレに配慮すると語彙力がカス)。
牧場要素
作物を育ててお金を稼ぎ、畑を広げたり家畜を育てたりする。
季節ごとに違う作物を育て、収穫したまま出荷するよりはジャムやジュースに加工すると売値が更に上がるなど工夫も必要。
移動手段や装備の強化にもお金を使う必要があるが、基本的には牧場運営で儲けたお金を使う。
牧場で作業するのに必要なスタミナ、RPG要素で大事なHPを回復するアイテムは収穫や拾った食べ物から作る。
序盤は回復アイテムのやり繰りがキツいので、拾ったキノコや牧草を食べて凌ぐ。
毎日牧草を食べて作業するゲーム。
日数制限は無いので、ゆっくりと稼ぎながら進めれば良いのだが、ストーリーの先が気になりすぎて早く話を進めたいジレンマもある。
良く出来ている。
戦闘
アクション風のRPG。
“風”と付くのは敵の攻撃をジャスト回避できるわけでは無いし、攻撃も単調で、ただのボタン連打の殴り合いになるため。
殴って回復でゴリ押しのゲーム。
アクション性を期待するとガッカリする。
実質コマンドRPGだし、アクションの得手不得手はあまり関係ない。
一応、位置取りは多少大事。
例えば自分と敵の間に仲間キャラが入るような位置取りから遠隔攻撃をすることで、敵がこちらに接近できずダメージを受けずに倒せる敵もいる(ボスは無理だが強敵も結構何とかなる)。
ただし敵が攻撃できない状態が一定時間続くと、強制的に戦闘終了になって敵のHPが全回復してしまうので、HPの高い強敵相手では攻撃はある程度受けてあげないといけない。
結局、殴り合って回復アイテムを連打することになる。
スローライフにガチアクションを組み込むとニッチなゲームになってしまうし、牧場の作物から回復アイテムを作って挑むというゲーム性を考えたら、これくらい緩いアクションが丁度良いかもとは思った。
ダンジョン探索
ゲーム内時間で午前は牧場、午後から探索を進めるペースで丁度良い感じに区切りが付く。
ダンジョンのバランスも絶妙なんだよね。
武器の強化素材や牧場の設備のために素材集めが必要で、多少は往復する必要がある。
コンプを目指さないなら多少で良い。
BGM
めちゃくちゃ良い。
ファンタジーな世界観にマッチした幻想的な雰囲気の落ち着いた曲で、ずっと聞いてられる。
体験版で聞いて欲しいが、後半の哀愁漂うBGMもストーリー上の悲壮感と相まって盛り上がる要素。
テキスト
キャラクエまで含めて全部こなすと結構なボリューム。
戦おう!やっつけよう!みたいな同じ内容の選択肢が並ぶことがあるが、しゃべらない系主人公なので選択肢で会話を表現する工夫だと途中で気がついた。
空気読めてないシュールな選択肢やボケも多いが、流されがち。
惜しかった点
・ロード時間が少し気になる
長いわけでは無いが牧場ゲームの性質上マップの切り替えが多くなりがちなので気になる。
・アイテム図鑑に売値がない
出荷時に金額は出るものの、常時確認が出来るわけでは無いので不便。
育てる優先順位を決めにくいし、作物をそのまま売った方が良いのか、加工してから売った方が良いのかよく分からない。
・種蒔きしにくい
スプリンクラー(自動水やり)はゲームを進めると3×3だけでなく5×5に広がるが、種蒔きは3×3のままなので4回蒔かないといけない。
というか3×3にするにも結構進めないといけないので、畑が拡がると種蒔きが面倒になってくる。
・クリア後はあっさり
事件は解決して大団円で問題ないのだが、裏ボスを倒すには結構な稼ぎが必要なのにクリア後のストーリーはほぼ無く、会話も変化しないので単調な作業になってしまう。
まあRPG的に言えば単調なレベル上げみたいなものなんだろうけど。
結局裏ボスまではクリアしなかった。
牧場運営をしながらストーリーを楽しむゲームであり、無限に牧場を噛み締めるゲームでは無い。
まとめ
大前提としてスローライフ的なゲームを楽しめないといけないのだが、ストーリーは先が気になる展開が続くし、BGMが素晴らしい。
ではまた。
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